周りの友人が「社会課題を解決したい!」「グローバルに活躍したい!」と熱く語っているのを見て、何も言えない自分に焦っていませんか?
自己分析ツールを使っても、幼少期の経験を深掘りしても、「これだ!」というものが見つからない。面接で「入社して何がしたいですか?」と聞かれるのが怖くてたまらない……。
安心してください。就活エージェントとして毎月何百人もの学生と面談をしているプロの視点から断言します。「やりたいことがない」のは、決してあなたが劣っているからではありません。
中島祥互
2007年キャリアデザインセンター入社。求人広告を中心とした中途採用コンサルティング営業職を経験後、大手企業専任チームへ異動。その後就職支援ビジネスを立ち上げ、コンサルティング営業職のみならず営業企画などに従事し約200社の企業を担当。現在は、就職支援ビジネスの責任者として、営業・マネジメント・部門全体の戦略策定・学生向けのセミナー講師などを担当。
結論:「やりたいことがない」まま就職しても、全く問題ありません
「とりあえず就職して、後悔しないか不安だ」と思うかもしれません。しかし、無理にやりたいことをひねり出そうとするあまり、本来のあなたの良さが消えてしまう方がリスクです。
なぜ「やりたいことがない」ままで大丈夫なのか、その理由は以下の3点に集約されます。
理由1:そもそも「やりたいことが明確」な学生のほうが圧倒的少数派だから
SNSや就活サイトでは「夢を叶えるためにこの会社を選んだ」というキラキラした声が目立ちますが、それはごく一部の成功例に過ぎません。現場のリアルなデータを見れば、全体の9割の学生はあなたと同じように「明確にやりたいことがない」状態からスタートし、納得の内定を獲得しています。
理由2:20代は「Can(できること)」を増やす期間だから
社会に出たことがない状態で、「一生の仕事としてやりたいこと」を見つけるのは、食べたこともない料理の味を想像して「これが私の大好物です」と言い切るようなものです。
キャリア論において、仕事は「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(求められること)」の3つの円の重なりで決まると言われます。
「Will・Can・Must」のキャリアモデル
(適性・強み)
こと
「やりたいこと(Will)」は最初からなくて構いません。
まずは「できること(Can)」を仕事にし、社会から「求められる(Must)」経験を積む。
その結果として、30代になってから「やりたいこと」が見つかれば十分なのです。
理由3:「好き」より「向いていること」のほうが長続きするから
「好き(Will)」を仕事にするのは素晴らしいことですが、実は「得意(Can)」を仕事にするほうが幸福度は高まりやすい傾向にあります。
自分にとって当たり前にできることが、他人から「すごいね」と褒められ、成果に繋がる。その「正の循環」が生まれると、仕事が楽しくなり、後から「やりがい」が付いてきます。
【リアル事例】「やりたいことがない」から早期内定を勝ち取ったAさんの話
実際に、type就活エージェントに相談に来たAさん(文系・女子)の事例をご紹介します。
Aさんは面談の最初、「周りはマーケティングや企画をやりたいと言っているのに、私には本当にやりたいことが何もなくて…」と今にも泣き出しそうでした。
しかし、過去の経験を丁寧に紐解いていくと、彼女には「サークルの会計係として、裏方でExcelを駆使し、1円のズレもなく帳簿を合わせるのが全く苦にならない」という強い【Can(できること)】がありました。
結果として、彼女は無理に企画職や華やかな業界を目指すのをやめました。その「正確性とサポート力」を最大限に評価してくれたBtoBのインフラ企業のバックオフィス職に見事マッチングし、早期内定を獲得したのです。
後悔しない企業選び「消去法」の3ステップ
夢がないなら、無理にやりたいことをひねり出す「加点方式」ではなく、絶対に譲れない条件から絞り込む「消去法」から始めましょう。
「絶対にやりたくないこと」を書き出す
「全国転勤は絶対嫌だ」「飛び込み営業はしたくない」「土日休みじゃないと無理」。マイナスの感情は、プラスの感情よりも本質的で言語化しやすいものです。まずはNG条件を出して、候補を削り落としましょう。
自分の「できること(適性・強み)」に目を向ける
「人と話すのが苦ではない」「ルーチンワークを正確にこなせる」「文章を書くのが早い」。これらは立派な武器になります。「好き・やりたい」ではなく「無理なく続けられる」を探しましょう。
「どんな人と、どんな環境で働きたいか」を軸にする
事業内容に強烈な興味が持てなくても、「この人たちと一緒に働いたら楽しそう」という直感は意外と当たります。「社風」や「働きやすさ」を企業選びのメイン軸に据えても全く問題ありません。
面接対策:「やりたいことがない」人のNG・OK回答例
ステップに沿って企業を選んだら、次は面接です。面接官は「夢を持っているか」を見ているのではなく、「自社で長く活躍してくれそうか(適性があるか)」を見ています。
NGな回答例(無理にひねり出した志望動機)
「私は将来、御社のマーケティング部門で革新的なサービスを生み出し、社会の課題を解決したいと考えています。そのためには御社の〇〇という事業領域が最適だと感じ……」
× 人事のホンネ:「立派だけど、うちの現場の泥臭い仕事に耐えられるのかな?本当にうちの会社のことを理解している?」と、見透かされてしまいます。
OKな回答例(適性=Canを軸にした志望動機)
「現時点では『絶対にこの商品を作りたい!』という明確な夢はありません。しかし、私は学生時代のアルバイト経験から『他者の課題をヒアリングし、サポートすること』に強いやりがいと適性を感じています。御社の〇〇という顧客志向の社風の中で、私の『傾聴力とサポート力』を最大限に活かし、営業事務としてチームに貢献したいと考えています。」
〇 人事のホンネ:「背伸びせず自分を客観視できている。自社の環境と適性(Can)が合致しているので、早期離職せず活躍してくれそうだ」と高評価に繋がります。
まとめ:「やりたいこと」は焦らなくていい。まずはプロに壁打ちを。
「やりたいことがない」と立ち止まってしまう気持ちは痛いほど分かります。しかし、そこで思考停止して就活をやめ、フリーターなどに逃避してしまうと、後々「あの時なんでもいいから正社員で就職しておけば…」と後悔することになりかねません。
やりたいことがなくても、就活は進められますし、立派な社会人になれます。まずは自分の「できること」に目を向け、少しずつ行動を始めてみませんか?
あなたの「適性(Can)」を、プロが客観的に言語化します
「そうは言っても、自分に何ができるのか分からない」
「消去法で選んだ企業に、どう志望動機を伝えればいいの?」
そんな悩みを持つ方は、ぜひ一度type就活エージェントへご相談ください。毎月何百人もの「やりたいことがない学生」を支援してきたプロのアドバイザーが、客観的な視点であなたの強みを発掘し、あなたに合った隠れ優良企業をご提案します。
※無理な勧誘は一切ありません。オンライン面談にも対応しています。